おれ流~標本作製 ① 道具編

急に思い立ち、自分なりの標本作製の過程を解説していきたい。
深山鍬形Lucanus (以下ミヤマ)の標本ばかりを扱ってきた経験で習得(?)した、
自己流のミヤマ専門標本作製だが、標本に興味ある方の何らかの役に立てば幸いである。

ちなみにクワガタ全般に関するものは、以下を参照。
くわがた狂の大馬鹿者達@実用講座

今回は道具紹介。標本を作る際に用いる必要なものをあげる。

まずは、標本に付き物の「針」だ。
標本針d0126520_1161865.jpg
虫に刺す針である。展足にも用いる。
図中上、ステンレス製のシガ有頭針を使うのが一般的だ。私は主に1、2、3号を使用する。(00号が最も細く、0号→6号と順に太くなる。 )

それから、海外製の標本針もある。シガ有頭針に比べて固く、甲虫の背中に刺すとき、さくっと容易に刺せる。黒い針身に金のヘッドが高級感を与える。



文房具のピンd0126520_1110817.jpg
大概の文房具売り場の画鋲コーナーに置いてある、ピン。
私は展足時、胴などの基本軸がぶれないように数本使用。パールピン(裁縫の留針)でも良いが、そのヘッドの丸い部分で空間がつぶされてしまい、針を打つのにいまいち使いづらい。

文房具ピンは短いので、長い標本針の邪魔にならずに展足が可能だ。



そして標本を仮止めし、形を整えるための台。

プレート板
d0126520_11104156.jpg

東急ハンズなどの大型文具売り場で入手可能。画用紙サイズで、厚さはさまざまおいてある。

これは7mmのものでこれを使用している。5mmでは展足には薄く感じる。
これを適当な大きさに切り、展足台として使用する。

「コルク板」や「発泡スチロール」なども工夫して用いることは可能だが、針の刺し具合固定感は、表面に紙の張ってあるこのプレート板にはかなわない。



そして、最低限必要なツール。
ピンセット
d0126520_10493629.jpg軟化、展足、修理用に用いる。なんでも用の普通に使えるもの一つで足りるが、微細な作業用の細いものがあればよりいい。ともかく、力の加減がうまくコントロールできるものがいい。

高価だからといって、使い勝手が良いとは限らないので、手に持ってみてから購入するべきだと思う。


木工ボンド(速乾)
d0126520_1058747.jpg外れた頭部、胴部を接着するのに用いる。以上。 


瞬間接着剤(アロンアルファ・ゼリー)d0126520_10582834.jpg

脚、符節、触覚、爪などの細部の修理に用いる。微細な修理に用いるので、ある程度の技術を要する。乾燥すると接着面周辺がまま白くなることもよく把握して、注意して用いる。
 


筆・歯ブラシ
d0126520_10573730.jpgお湯に漬けたときに、土、綿などの標本に付いた汚れを落とすときに筆を使用する。
歯ブラシは乾燥後の標本の磨きに。使い古しで構わないが、極細でなければだめだ。普通の太さでは力が強くかかってしまい標本を破損しかねない。

「デンターシステマ(極細)」がいい。


以上の道具をそろえて、標本の作製にかかる。

つづく。
by Ginettino | 2007-09-15 20:38 | 標本作製 | Comments(0)

れんの博物学ライフの覚書スペース“オペルカ”. 主としてミヤマクワガタ Lucanus [Coleoptera, Lucanidae]に関することをあれこれつづってゆきます。「ミヤマは数見なきゃ語れない」


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