カテゴリ:日々戯言( 97 )

2010夏

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Lucanus luci Maeda 2010
2010年夏は、中部ベトナムよりもたらされた
新種ミヤマで始まる~
by Ginettino | 2010-07-26 06:57 | 日々戯言 | Comments(0)

2009夏 

この夏は、ほとんど採集に行く時間を取らずじまいで、自らはさしたる成果はなかった。残念。

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北海道より、特盛りの「蝦夷ミヤマ L. maculifemoratus」を譲っていただいたことが、この夏一番のムシ感動。。。
北海道のT様に感謝。
時間をつくって早く整理したい。
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それから、新規開拓。
ポルトガルPortugal のLucanus cervus
ポルトガル北部にも大きな(気持ち顎先の開きが大きい)個体群がいることは、新たな発見となる。
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また、ちょびちょびだがコアなルートからは、まあまあなサイズのブルガリアBurgaliaのturcicusペア。

などなどなど…。

「虫なんて、いるところにはた~くさんいるのだな~」と、改めて思ったのである。


by Ginettino | 2009-09-05 06:35 | 日々戯言 | Comments(0)

第55回 インセクトフェア@大手町

今年もアツいフェアへ行ってまいりました。
例年よりも人が多かったような。

福袋、もとい福箱?を購入。
初めて箱ごと購入したのだけれど、その値段に驚き。

原油価格高騰を受けて箱が値上がりしている今、箱の値を引いたら中身はどんだけっ?!てレベル。

格安でいいものいただきました。感謝!

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by Ginettino | 2008-09-25 00:24 | 日々戯言 | Comments(0)

2008夏

この夏の一枚。
8月2日15時40分、宮城県の某所にて。

左で様子をうかがっている(順番待ち)♀に、笑った。

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by Ginettino | 2008-08-15 07:14 | 日々戯言 | Comments(0)

アクベシアヌスの新聞記事

アクベシアヌスミヤマクワガタ(Lucanus cervus akbesianus)が乱獲で絶滅の危機にあると、9月2日(日)の日経の朝刊(イスタンブール共同)に出ていた。

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この記事は、9月時点の記事に掲載されたものの写真を差し替えたもの。(拝借しました)

これ・・・どうなんですかね。




まずは、
ムシキングのくだりについて。

環境団体のおっさん(失礼)のコメントで、
ムシキングブームで乱獲が進んだのが原因との文脈があるのだが・・・。


このひと。
小学生がアクベシアヌスを飼育すると思っているのだろうか???

ランバ・ラル的口調で
はっきり断っておきたいのは、

たかだかカードゲームで興味を持った小学生が飼育できるシロモノではないのだ、
アクベシアヌスは!

ということ。

飼育技術が格段に向上した今日でも、ワインセラーを利用したりして低温環境が前提だし、
ミヤマLucanusという種類は、大人でも飼育が難しい部類に入るものなのだから。

ましてや、そもそも生きているアクベシアヌスは、大型の成虫ペアならウン十万
犬や猫が簡単に買える額だ。(2007年現在)

金額的にも、
飼育技術的にも、
とても子供が扱えるような種類ではないことは明らかだ。

日本人に対する不信感を、「ム・シ・キ・ン・グ」の影響!などと、容易に結びつけてのたまう・・・
なんて浅はかなんだろうと、思う。
・・・残念だ。



次に、
掲載された写真の問題だ。
(この新しい記事では文面ともに訂正されているのだが。)

9月当時に掲載された写真には「現地の環境団体提供」と書かれていたのだが・・・以下画像。
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ここで、保護を訴えている現地の団体が提供した写真はというと、これがまたアクベシアヌスとは違う種類だったのである。

そう。
出元から、間違えているアホな事実がここにあからさまに示されているのだ。

その違う種類のクワガタはというと、
トルコには、いるはずのない、
インドネシア・スマトラ島産のリノケロスフタマタクワガタである。

この点については、当時ネットで多くの愛好家が指摘していた。
愛好家でなくとも、少々クワガタの知識のある素人目に見ても、あからさまなものだったから当然である。

おそらく、記事について新聞社に問い合わせが多数あったに違いない。
こうして、写真が差し替えられた事実がそれを物語っている。

しか~し、まってくれ。

トルコ現地の活動団体なのに、
絶滅寸前だと訴える地元のクワガタの形を認識していないでいるとは、認識不足もはなはだしい。

例えるなら、
日本のトキが絶滅の危機だといって、フラミンゴの写真を出すような感じ、かな。

こうした態度に、ムシに対する関心、ひいては保護精神というものを見出すことは難しい・・・

この現地の団体、その実態も良くわからないし、
「保護活動」という建前の裏には何があるのだろう、とさえ穿ってみてしまう。
単なるお役所仕事だとしても、お粗末極まりない…。



そして最後に。

希少な昆虫として扱っていながら、、、
詳しい生息地を公表してしまった点
に関して。

担当者よろしく、 「絶滅の危機」 (←ホントかよ??)にありながら、
アクベシアヌスが採集されている産地を
世界にさらしてしまったのは
・・・・・・・・・・・・・・・・・なぜ???

アクベシアヌスの標本についているラベルでさえ、
詳細産地を教えたくないためか、
Syria/Turkey
(つまり、シリアとトルコの国境付近)ってあいまいなモノなのに!!


金になるムシの生息地を公表することは、
金儲けのために採集する人を、呼び込んでしまうということに気付かないのかな???

結果、“資本主義的経済システム”を、のんびりとしたトルコの片田舎に導入することになってしまい、
現地民を使った過度な採集を誘発し、
オッサンの言う「絶滅」を、
むしろ
促進することに他ならない!

あ~あ。
子供でもわかるような簡単な理屈を、どうして大人、しかも保護を訴える団体がわからないのだろうか。


危険を冒してまで治安の悪い現地に乗り込んでまで採集する、
本当に「研究目的」の愛好家などごく僅かだし、
そうやって採集される虫の数も、たかがしれている。

仮に現地人を使い、採集させているとしても
たかだかワンシーズン、徹底的に根こそぎ採り尽くすようなものではないはずだ。

ひと夏に、ケースいっぱい、バケツいっぱいの
カブトムシやクワガタを採ったからって、絶滅しますか??
私の地元では絶滅してませんが。なにか??(・∀・)

重要なのは、虫の生息地・その環境であって、
ひとが捕まえるといったことはほとんど問題にならないはずなんだから。

そういう自然を理解しないずぶの素人の発言を、そのまま取り上げるメディア。
警告を呼びかけたはずが、
金になる情報を流すこととなり、乱獲を扇動しているに等しい。

こうした自然保護を口実にした「偽善」には、本当に腹が立つ。
世の中、そんな奴らが多くてうんざりしてしまう。
みんなエゴの押し付け合いをして、勝った気になるのがそんなにうれしいものなのでしょうか。。。?


さてさて、
ちなみに、トルコに関する情報はココが有益。

おわり。
暴言失礼。


追記:http://www.47news.jp/CN/200709/CN2007090101000124.html
by Ginettino | 2007-12-20 02:03 | 日々戯言 | Comments(0)

第54回 インセクトフェア @大手町

d0126520_7104190.jpg行ってきました。
今年もアツいフェアでした。

戦利品☆

帰ってから「あ、やっぱあれ買えばよかった」というのがぁぁぁ~まいっか。
by Ginettino | 2007-09-23 23:05 | 日々戯言 | Comments(0)

“飛ぶ鹿”

イタリア語でcervo volanteとは、直訳すれば、“飛ぶ鹿”。 転じて、“クワガタムシ”。
この「欧州」に生息するクワガタはミヤマクワガタLucanus という種をさす。

私は、数多くのミヤマ愛好家の大先輩にまぎれて、いまや自他共に認めるLucanus狂。

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幼少のころより日本のミヤマ
学名Lucanus maculifemoratus Motschulsky, 1861に恋い焦がれ、それがもはやワールドワイド・・・
ネット社会がそれを可能にしてくれたのである☆

今日は、欧州に広く分布しているLucanus cervus ヨーロッパミヤマクワガタに関してあれこれと語ってみようと思う。


d0126520_671316.jpgLucanus cervusをめぐる歴史は古い。
中世の写本にもその姿が描かれたりしていることから分かるように、古くから認識されていた小動物だったのである。
図は、ルネサンス期を代表する画家アルブレヒト・デューラーが描いたとされるものだ。


時は、1758年。
最初に、著名な博物学者リンネが、この欧州に生息する“クワガタムシ”を「記載」した。
Lucanus cervus (Linnaeus, 1758)
その後、Scopoli氏が、1763年に、Lucanusというクワガタの「種」を定め、現在の分類の基礎をつくった。
Lucanus Scopoli, 1763

この北半球の温帯に広く分布するこのLucanus属、その種類は現在100を超えるとみられている。
そのうちのひとつ、日本のミヤマクワガタは、
Lucanus maculifemoratus Motschulsky, 1861 ヨーロッパミヤマのおよそ100年後に記載された。

こうした記載の経緯など詳細については、すぐれた邦語文献がある。
林長閑 『ミヤマクワガタ:日本の昆虫⑧』,文一総合出版,1987
子供向けの本のような見かけにだまされることなかれ。
りっぱなミヤマクワガタについての国内唯一の超一級研究書である。                           
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さて、このLucanusという種は、欧州から小アジアまでの広範の地域に分布しており、とてもヒトにとって身近な、いわばポピュラーな種。

この種の歴史は、その数多くの>名前 もとい、 学名に表れているといえよう。

     ⇒ 学名リスト 参照。

身近にいて目を引くかたちの虫、しかも同じ種類(と思われる)虫に、
数多くの名前が付けられた事実は、名づける学者や愛好家たちの感覚的なものの違いがおおきく作用しているのかもしれない。

つまり、その人が、何人か?どこの国の人か?

言語や民族が違えば文化も異なるように、
同じものを見ても、同じ感想を持つとは限らない。

たとえば、日本人の風流を解する感覚が、一部の外国人には伝わりにくい、といったそんなかんじ。
こうしたことが、さまざまな文化圏に広範囲に分布するLucanus cervusを分類することの困難さにつながっているように感じる。


しかし、一方で思うことは、
昔の人は現代人よりも、しっかりと自然を見極めるまなざしを持っていたのではないかということ。

個人的に同じ種類に見えても、感覚的に、ニュアンスレベルで違うな~と思うことがままあるのだが、
実際、そんな違いによって、ちゃんと異なる種として分類・記載されていることも多いのである。

また、学術的な命名権から、同種と思われるものに付けられてしまった(ダブった)学名が、シノニムsyn. として、整理・格下げとなる例が多い。

研究リストでまとめられた新しい名前のほとんどがシノニムとされてしまうことが多いのは、よく過去の研究を証左せずに記載してしまうという側面がある。

みな、「新種発見!」と我先に自分の名前を残したくなるからにちがいないのだが。。。

詳しくは【命名権】を参照されたい。

_______________________________

さて、話を戻そう。
研究者の感覚的な問題以上に、学術的に歴史ある種であるがための問題もある。

それは、記載の際に得られた個体の標本「Type標本」をめぐる問題だ。

「Type標本」は、博物館に収められるのが、学術的慣例である。

しかし、記載から長い年月も経っていることに加え、
19、20世紀世界大戦を経た混乱の中で、博物館などに所蔵されていた標本は、焼失、あるいはどこかに持ち去られてしまったのか、そのほとんどが行方不明だ。

したがって、種を調べるために
「type標本」と、手持ちのサンプルとを、比較・照合することは現在不可能となっているのである。

---補足説明
同一種でも場所が変わると変異を生じるのであり、その変異が種(sp. )の範囲を超えないとき、つまり、同一種ではあるけれども微妙に異なった特徴が認められる場合、それを亜種(ssp. )としている。
したがって、手元の標本について疑問があるときには、博物館に永久保存されている「Type標本」を調査する必要があるというわけだ。


ということで、Lucanus cervusの類の種類の特定のためには、古い学術論文に記された記載文を参照するほかに術はないのである。

そこで、記載文に記された記載名、そして若干の形態説明産地記述、及び挿絵を参照して、手元の標本の種を特定しなければならない。

これほど困難なことはない。

第一、「挿絵」に関してば、それと瓜二つのような個体を探すほうが困難といえよう。

現代の脳科学において、人間の脳は、対象の特徴を誇張して描く傾向があることは実証済みである。
その挿絵に表された特徴が、分類の決め手となるようなポジティブな面もあろうが、
やはり実物比較にくらべ、信頼性がだいぶちがってくることは間違いない。

まして、形態的に違いがいまいちはっきりしないが、何かが違う!と思わせる、同定が困難な個体が数多くい存在するLucanusなら、なおさらのことなのである。
                          
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このようなLucanus cervusが抱える課題に対して、
DNA分析をはじめとする世界で最も進んだ日本の昆虫研究の手法で、欧州のLucanusに臨むことは、有益であろう。

益虫や害虫研究のように実利に基づいた営利活動にはなりえない、完全に趣味的探求となるだろうが、新発見が100%期待できるだろう。
以上を鑑みて、一度、ゼロから再構築すべきと、個人的に考えている。
by Ginettino | 2007-09-14 23:28 | 日々戯言 | Comments(0)

れんの博物学ライフの覚書スペース“オペルカ”. 主としてミヤマクワガタ Lucanus [Coleoptera, Lucanidae]に関することをあれこれつづってゆきます。「ミヤマは数見なきゃ語れない」


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