カテゴリ:日々戯言( 70 )

from France

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フランスから面白い標本が届いた。L. cervusの標本だが、古い!60年代から70年代のアンティーク。ボール紙の薄箱で、こうやって売ってたのかな~興味深い。貴重な歴史的サンプルなので、状態標本?ていうのでしょうか。このまま、ばらさなくていいかな~と思ってます(笑
しかし、上のほうには例のフランスの顎細個体も。贅沢に一匹は裏返しなのでした!
by Ginettino | 2013-08-29 03:21 | 日々戯言 | Comments(0)

EPSON Scan

「飛ぶ鹿」つながりではないけれど、先日の「オオシカ」カズミンをスキャンしてみた。

以前書いたように、エプソンを使うのだが、なかなか虫の質感を出す設定が難しい。
アンシャープマスク、モアレ除去、退色復元、逆光補正・・・
全部チェックすればいいというものでもない。

そんな試行錯誤の末、まあまあ色合い・質感ともに表現できた。
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写真よりも歪みなく、等距離平面的に捉えられていて、非常に巧く表現できていると思う。

しかしながら、肉眼で見るのと明白に差がつく点は、残念ながら見逃せないのである。
何が表現しきれてないかって、やはり、大あごの湾曲、その深度、それに尽きますね。。。
オオシカ最大の魅力の大あご
その先端に、もはやピントがあっておらず、
霞んでいる・・・霞んでいるんです・・・。


せっかくなので「飛ぶ鹿」が亜種、我らがアクベスに登場願いました。

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わかっていたさ、うん。

きみたちは、シカなんだよね。
その鹿の角のごとき造形の大あご
それが最大の魅力であり、アイデンティティなんだよね。

カッコよく斜め下方へ伸長する大あご、、、
ああ、、、
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霞んでゆく・・・


スキャナは、この点においてのみ・・・至らないんですな。
ああ、大あごの描写
わかっちゃいるんだけど、残念。
ま、それだけ再現し難い、自然の神秘、
かたちの妙なのだろう。
by Ginettino | 2013-08-27 23:31 | 日々戯言 | Comments(0)

L. elaphus

ワイドオープニング-湾曲太顎タイプ。
こうしたものは、まあ、物事の真理なのでしょうけれど、狙って採れるものではないですよね。運やタイミング、ともかくツキが必要。事実、これは数年やりとりしていてようやく1頭キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!という。普通種の山の中に、雌雄同体や異常形・美形を探し求め、サイズよりもフォルムを追求する、ミヤマの愉しみ。
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by Ginettino | 2013-08-22 14:59 | 日々戯言 | Comments(0)

R. w. ssp. kazumiae

やっぱ原名亜種とともに、この種の魅力って・・・ヤバいんだな、と。

これまで中くらいのを数個体入手しては、ビッダーズで売ってということを経て現在に至っていますが、やはりずっとお気に入りのを手元に置いておきたい、好きな種だったんです。
で先日、ようやく打ち止め個体を入手。(もちろん野外品)

「ずっと探してた 君を探してた・・・」 ・・・福山雅治です・・・。

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カズミアエは、大アゴの「フォルム」においてヴァリエーションが大きくでる原名亜種にくらべ、
「内歯の長さ」やその「向き」に個体差が出るように思います。

それから今回の個体、大アゴの基部下側に張り出す突起が特徴的。
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というのは、単に尖るだけではなく、喩えるならアラガールホソアカの「スーパー大歯」って感じに小さな歯が発現しています。
こうした傾向は、サイズの問題なのか、個体差なのか、数を見ないとわからないですね。



今回の個体とは無関係だけれども、
先日パイネに伺い、宮下氏がいらっしゃるところで今期入荷の生きているカズミアエを見てきました。手に伝わるその力強いパワー、その力を宿したフォルムに、自然の驚異を感じずにはいられなかったな~。大きな彼は、内歯上がりな型でした。
パイネさんへはこちら

by Ginettino | 2013-08-18 03:39 | 日々戯言 | Comments(0)

木漏れ日のなかで

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ブーンと飛んで行った先・・・どこに隠れた??
アオカナブンRhomborrhina unicolor Motschulsky, 1861
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その連れは、まだまだわさわさと高層階(約8m)で昼食中。
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すると、すぐ横に、オオムラサキSasakia charonda が舞い降りた。

「この夏はホント暑いね~」と、そんな声が聞こえてきそうな距離。

この酷暑をたくましく乗り切ったその擦れ擦れの雄姿に、しばし見とれてしまった。

でも・・・全然動かない。涼んでいるの?? 翅、開いてくれないかな~


そんな願いは通じず、ばいば~い。

でも、後姿がどこか不満げだった。

持ってたポカリが飲みたかったのか、定かではない。

山形県

by Ginettino | 2012-09-14 22:58 | 日々戯言 | Comments(0)

under the light...

夏の夜~
灯火の下には~
いろいろなお客が~
いるね~
今は~暗がりdinner time!!!
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そして~
light up!!!
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ファインダーに収まりきらないほどにいました。。。
100はくだりません。。。アマガエルHyla japonica
大繁盛、灯火レストラン。

July, 2012 のある夜の1コマでした。
by Ginettino | 2012-09-14 22:21 | 日々戯言 | Comments(0)

from IN, USA

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by Ginettino | 2012-09-13 00:09 | 日々戯言 | Comments(0)

ロシアより

めざせ50mmバルバロッサと鼻息荒く今季を迎えていたが、バルバロッサではなく、、、イベリクスibericusで目標達成してしまいました。

今季ロシアラベルの個体たちaround 50mm。
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左より、極太型/ 赤顎型/ スリム艶型、というところでしょうか。

下はダゲスタンラベルの個体。
小さく見えますが、それでも45mm。

上の御三方の大きさがあまり際立たないのは、小型と大して変わらない比例・フォルムでそのまま大型になってしまうから、といえますね。とりわけ、ミヤマに顕著に現れる個体の変異(ヴァリエーション)、すなわち大型個体が示すような我々をあっと言わせる激変ぶりが、この子たちには残念ながら無いのです。

そうした観点からすると、
変異を楽しむ種sp. にはならないな~と思う次第。


やはり変異考察は、ロシアにおいてもcervusに託すといったところでしょうか。

黒海の東側地域、Sochi周辺の個体群が気になるところです。

by Ginettino | 2012-07-22 22:48 | 日々戯言 | Comments(0)

2012夏

7月も、もう3分の一が終わろうとしています。
こちらは気温が上がらないな~今夜あたり街灯廻りもいいかもですが、日中のルッキングのほうが面白くなってしまった今では、いまいち足が外へと向きません。競合者も少なくないしね。

ってことで、仏蘭西より届いたでっかい包みを開封し、整理しています。。。
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ん~
70年代から90年代のそこそこの標本たち。
オールドコレクションの域といってもいいオーラ。
展足するのも、少々ためらわれます。

これらをさらっとチェックして改めて思うことは、
やはりヨーロッパでは、局地的変異が顕著だということ。

たとえば、日本のミヤマでも脚の色や顔つき、太さなどで明らかなように、その土地の個体群がかもしだす独特の雰囲気というものがあります。こうした雰囲気は、cervusにいたっては、それはそれは結構なものだな~と。
とりわけ、普通の「型」と混成している中でもなお、形態差が明らかに顕著なファビアーニ。
あななたち、違うでしょ、と率直に感じます。

capreolusという小型に付けられた名称も、こうして個体群レベルでみてゆくと、ん~まぁ、「あり」かなとも思ってしまいます。

しかし、一方で、これらの標本によって示唆される特徴的な個体群の発生地は、開発によってすでに失われてしまった、あるいは失われつつあるといいます。どこの国でも、保護種と定めるのみで、種が生息する環境の保全はどこ吹く風・・・。

ともかく、そんな状況を知りつつも、ミヤマクワガタというものは数見ていかねばなにも語れない!とあらため~て確信する夜です。
by Ginettino | 2012-07-09 23:48 | 日々戯言 | Comments(0)

フランスFrance 6節

あれこれやることがたくさんあると、息抜きに虫の方にも目を配り、はるか遠くの自然について、あーでもない、こーでもないと思いめぐらせる。
癒しの効果というか、頭をリセットするのにうまく作用しているように感じる深夜。
新規の写真ではないが、フランスのLucanus相について書いてみたい。
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これらは触角片状部が6節。
左・中は、cervusのhexaphyllusで、右は、tetraodonのprovincialis
見た目だけだと、ブルガリアやギリシアのとさほど違いがないように見えます。。。ラベル混合を考えると、なんと恐ろしい。
実際、フランスの6節個体群については、流通する標本サンプルの数もごくわずかで、それのみでは彼らの分布の全貌をつかむことは難しい、と感じています。
少なくとも、これまで集積されたデータからは、南北はプロヴァンスから、北限はリヨンあたりまで間に混生していることがうっすらわかるのだけれど、、、分布域の明確な線引きは現状不可能に近いでしょう。
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イタリア北部のtetraodonのように、局地的(飛び地的)に分布している可能性も高いように思われます。☞イタリア北部のtetraodon

特にcervusの場合、過去の論文で4節から6節の個体について、「型form.」と結論付けられたとしても、そうした考え方がフランスにおけるすべてのLucanus cervusに対応可能かと言われれば、そうではないといわざるをえません。

それに気づかせてくれるのが、以下の個体群。
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いわゆるfabianiです。

(慣習的にfabianiの名が使用されているが、この学名には、先行して記載されたpentaphyllusとの間に同定問題が存在していることを挙げなければならない。詳しくは別項に譲る。)

この個体群は、触角が4.5-5節で、きわめて安定した形態を示しています。
また、顎のかたちに至っては、cervusと認識されるものとは、決定的に異なることは一見して明らか。
さらには、ブリード飼育においても、cervusとは異質な印象をうけると聞きます。
そして分布域は、フランスのプロヴァンスにとどまらず、スペインまで至ります。これについては後日改めて。

南仏ピレネー山脈の麓の大型化する個体群を筆頭とするフランスのミヤマですが、その陰に隠れた地味~なLucanusたち。フランスのLucanus相は奥が深いことは間違いない。

というか、だれも関心がない(T_T)
by Ginettino | 2012-06-18 02:04 | 日々戯言 | Comments(0)

れんの博物学ライフの覚書スペース“オペルカ”. 主としてミヤマクワガタ Lucanus [Coleoptera, Lucanidae]に関することをあれこれつづってゆきます。「ミヤマは数見なきゃ語れない」


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