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”美しすぎる”という言葉

帯に記された養老先生の言葉に、戦慄。

「本書を前に、自然とは、神とは、自分とは何かを見つめなおした。」


世界一うつくしい昆虫図鑑

クリストファー・マーレー / 宝島社



アーティスト、マーレーのHPはここ⇒PHEROMONE

亡骸の「見せ方」の問題であって、
彼が優れたアーティストなのかと問われると、う~んと悩んでしまう。

古代宝飾、博物趣味、幾何学・・・
いろんな角度から眺められますね。
by Ginettino | 2014-08-26 17:01 | 日々戯言 | Comments(0)

contrast

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Spetial thanks to Mr. J.T (゚∀゚)人(゚∀゚)
by Ginettino | 2014-08-25 14:41 | 標本考察 | Comments(0)

割り出し②

もう1セット、割り出しました。
L. tetraodon. sicilianusです。

テトラオドンは、バルバロッサの「ついでに」1セットのみ組んでいて、常温管理していました。
したがって、バルバロッサのセットと同じように、マットがやばい状況に・・・!
バルバロッサほどではないといっても、表面はカビに覆われ、♀の亡骸が。(合掌)
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赤く劣化したマットは独特の強烈な菌の臭いを放っており、目がしぱしぱしましたね。
が、しかし、あれ??普通に幼虫でかい。
ん~すでに2齢ですね。常温下で大きくなってしまったよう。赤く変色した部位を避けて、潜んでおります。
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しばらくすると、ぼとぼと、と壁面から新聞紙の上へと落ちてくるほど。
・・・・・めちゃくちゃいるやんヽ(゚Д゚;)ノ!!
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なんだかんだ、マットを崩すたびにぼろぼろ出てきて、結局、40頭越え。
え~~~想定以上の数で、一匹1カップは無理!
これまでよりは快適でしょ、ということで、ひとまず1カップに3頭ずつ入っていただくことに。
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マット買わねば!
ブリードとはこういうものなのですね。勉強になります。

テトラオドンは、他の亜種はわからないが、バルバロッサに比べ、非常に活動的。
ゼリーも良く食べました。
♀は♂に噛まれたり、頻繁に争っていたりしたので、好戦的な種なんだなという印象を受けました。
(実際、♀殺しも多い模様)
ミヤマ的といえばミヤマ的な種ですね。

さて、この数、
如何様に育ててゆこうか。。。( ゚д゚)ハッ!


Special thanks to Kapi さん
いつもご教授いただきまして、感謝に堪えません。
by Ginettino | 2014-08-24 22:55 | 生体考察 | Comments(0)

割り出し①

6月にセットしたP. barbarossa
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(DIDIER, 1949より)

本格的ブリードを初体験のバルバロッサで試みるってどうなんでしょう??
ともかく、バルバロッサの50mmクラスを作出したく、ノウハウの無いなかでチャレンジしたいと思います。
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合計3つセットし、
ひとつはワインセラー(17℃)に、
もうふたつは、私の部屋で常温で管理していました。

さすがにここのところの暑さで、常温管理のほうはやばい状態に。
部屋にいるとき以外はクーラーつけてないため、マットの劣化がかなり進んでしまったのです。

最初のセット。もう、腐海。
♀の亡骸が見えますね。
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ふたつめのセット。こちらも腐海。
こちらも中央に亡骸が。。。
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ひっくり返すと、マットの8割が赤く発酵しておりました。
端々の黒くのこったマットの部分に、幼虫たちはなんとか潜んでいてくれました!
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常温の2セット、合わせて30弱。
上は30℃になる部屋でこの結果はどうなのでしょうか~ま、取れたのでひとまず嬉しいです^^

・・・少し肺に入った、か。。。

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もうひとつのワインセラーのほうも、せっかくなので掘り出し決行しました。
結論的に言えば、こちらは・・・「しまった、もう少し待てば良かった!(´Д`).∴」

なんと、餌をあげてなかったのに、♀ちゃん健在でした!
「さて、やるか」と蓋を開けたら、なんと、出てきていました。ゴシゴシ(-_\)(/_-)三( ゚Д゚) ス、スゲー! d0126520_2203612.jpg

外からも幼虫が見えております。d0126520_2212513.jpg

ひっくり返すと、あらあら、ぼろぼろ出てきました!50弱はいたかな~
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卵も十数出てきてしまい、ああ━━━━(´Д`υ)━━━━・・・ 後悔。

やはり、セラーでの低温管理は伊達じゃないですね。
マットの変色も見られないし、発酵も常温に比べるべくも無く、穏やかなものです。
今後のひとつの指針になりました。d0126520_2244763.jpg


しかし、これほど子供をもたらしてくれた♀ちゃん。
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フセツ欠けもなく、ピッカピカ。
正直驚きです。
もう、子供は十分なので、余生を過ごさせてあげるとします。

しかし、バルバロッサ、けっこう”もぐりん”な生態なのですね。
私はこの種に関してまったくの初心者なので、姿を現さない様に心配したものです。
餌ゼリーなんかほとんど食べませんし、
♀は地中へと潜行したまま。
プセウドルカヌス系の♀が「珍」なのは、こうした生態に理由があるのだろうなと思ってみたり。

なかなかに勉強になりました。

②へつづく。
by Ginettino | 2014-08-24 22:13 | 生体考察 | Comments(0)

Okuda & Maeda, 2014

奥田則雄・前田 健
「インド北東部アルナーチャル・プラデーシュ州で得られたクワガタムシ科の2新種・1新亜種」
『月刊むし』No.522, Aug, 2014, pp.13-18


月刊 むし 2014年 08月号 [雑誌]

むし社


N. Okuda and T.Maeda
"Two new species and a new subspecies of the family Lucanidae (Coleoptera) from Arnachal Pradesh, northeastern India "
Grkkan-Mushi, No.522, Aug, 2014, pp.13-18

◆ Lucanus mishmi sp. nov.
◆ Lucanus gracilis sharchokpai subsp. nov.


Lucanusという種は、
我々の予想をやすやすと裏切り、
我々の認識を(結構頻繁に)刷新してゆく。

ヴェムケンしかり、ドンしかり。

今度は嗚呼、
巨大”マルボッチ”・ドヘルティ & 短足グラキリス・・・ 
(↑勝手にそう呼称している・笑)
by Ginettino | 2014-08-21 00:36 | Refarence | Comments(0)

sp. mearesii?

インド北東部アルナチャル・プラデーシュ州のメアレー。
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タイプ産地の個体群に比べて、幾分細身の体型を示す。

加えて、この個体は、70にちかい大型なのだが、大アゴの先端における二又部分の具合が大きく開き、原名亜種にはあまり見られないかたちをみせている。
上からみると、大アゴ先端の開きをつくる下側の歯が、大アゴのラインに沿った下側方向へ向かうため、上から見たときに大アゴに重なって見えないのだ。

そのため、横からみてみると、
おわかりになるだろうか、
「普通」とは異なる一種の違和感を禁じえない形態をみせている。
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もちろん原名亜種においても、こういう歯型がいるにはいる。が、それほど多くはないように思う。
この形態が、この個体だけのものなのか、それとも同地域の大型個体に共通して表れる特徴なのかは、サンプル数を見ていない現状では、わからない。
この「わからなさ」こそ、ミヤマの難しさ、そして面白さだと思う。

図鑑等で図示されるように「一種あたり一個体」という条件は、
ミヤマを扱う場合、とても酷なことですよね~

一種あたり
見開き1ページ
こそ、
ミヤマ・スタンダードだと確信してます(マジ


ちなみに、通常のメアレーのイメージが分かるよう、ディディエの挿絵を参考までに挙げておきたい。
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DIDIER, 1949より)

by Ginettino | 2014-08-19 04:16 | 標本考察 | Comments(0)

雌雄型について


先の雌雄型について、貴重なサンプルなのでそれにまつわる顛末を記しておきたい。

その前に、ミヤマにおける雌雄型についてまとめておこう。
その基本的知識をえるためには、以下の文献を参照されたい。
d0126520_01313313.jpg 林長閑 
『日本の昆虫⑧ ミヤマクワガタ』
 文一総合出版, 1987





本書の38~41ページに〔性モザイク〕に関する記述がある。
それによれば、1987年当時林氏の調べうる限りで知られていた「8個体」がリストアップされている。
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それら標本の詳細については本書に譲るが、そのうちの2個体が、以下のように図示されている。
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(表および図は、39ページより引用)

もちろん、林氏の著作から20数年経っているわけで、その間アマチュアの方々の手で少なからずの雌雄型個体が発見されて、話題となってきた。検索すれば、その片鱗をうかがい知ることができる。


さて、今回の貴重な個体を譲り受けることとなったきっかけはYオク。
某道の駅で、採集者であるCHIBA氏にお会いし、手渡しで譲っていただいた。
氏の管理が良く、非常に新鮮な状態を保っていた。
お初お目にかかった時の衝撃は計り知れず。。。鳥肌がたったあのソワソワした感じは忘れられない。
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樹液採集で実際に採り上げたのは、同行していたお仲間のGOTO氏とのこと。
最初、喧嘩で顎が欠けた個体かと思ったという。
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モザイク状にならず、完全に雌雄に分かれている。頭部は一見♂側が優勢のように見えるが、♀側に目を向けると、きちんと頭盾半ばで分かれている。まさに「ど真ん中」レベルの完全雌雄型。

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♂側:49.66mm
♀側:37.57mm
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交尾器はどうだろうか。
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…♂側の器官が半分しかないのが目に付く。まさに半々。。。驚異。
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『中華鍬甲』のように交尾器をばらして精密に顕微鏡写真をとっておきたい代物なのですが、設備を整える間もない現状では致し方なしということで。
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まさに、自然の神秘。”深山”の恵み。



最後に、お約束。
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日本アニメ界の神秘 「あしゅら男爵」!
(マジンガーZ, 26話より)





追記:
雌雄型というのは、そんなに調べたことは無かったが、おそらく奥が深いトピックであるようだ。
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1557年、人間の雌雄型を描いた、リアルな記録である。
Hendricus Petri, Prodigiorum ac Ostentorum Chronicon, Basel, 1557
Science photo library より)
by Ginettino | 2014-08-19 01:23 | 標本考察 | Comments(0)

Total gynandromorph

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Lucanus maculifemoratus 雌雄嵌合体 @宮城県





by Ginettino | 2014-08-18 12:21 | 標本考察 | Comments(0)

2014国産

めっきり涼しくなりました。
お盆とともに夏は終わってしまうのでしょうか!?

さてさて今期は、久々に国産で、ヒットが複数、
もはやホームラン級といっても過言ではないモノがでました。

まずはコレ。
d0126520_322810.jpgみなさん!この子、66mmですよ!!



がっつりエゾ型でも、北海道のじゃないし。



もう、
70mmに届かなくてもいい、

それに、

ことこれに関しては太さとか、

別にどうでもいい(ノД`。)。。。


ウイング、もとい「頭冠」は、
某怪獣の背びれ並に
鋭ひィィィ~!




この美個体をお譲りくださったのは福島のカシオペア氏
ミヤマを追っておられる御仁であるため、いずれ知り合うことになるだろうと思っていましたが、思いのほか早くその時は訪れたという。
感謝に堪えません。ありがとうございます<(_ _*)>



次に、宮城在住のナイスガイCHIBA氏。
52mm級のコクワもさらっと見せてくれるあたり、なかなかのセンス。
今後も活躍が期待される敏腕ハンター。
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右個体が
氏の採集個体。



















左の個体(自己ラベル)に比較すると、ボディは同等なのに、頭部の発達が著しいのだ!

70にわずかに及ばず、加えてダメージを受けているため、パッキングしてしまおうか迷ったが、
もったいないな~と思い直し、展足を決行した次第。

背の傷、前足欠損、
そして顎先すべてが欠けてしまったのは、
まことに残念。

まあ、それは、この個体がそれだけ好戦的だったという証
(おそらく蛹室脱出の際ではないはず…)
でもあるわけで、良しとしましょう。





国産ネタは、まだ続きます。。。⊂´⌒つ ゚∀゚)つ━⊂(゚∀゚⊂⌒`つ
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by Ginettino | 2014-08-18 03:33 | 日々戯言 | Comments(0)

TH8962

Lucanus kraatzi ssp.giangae

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展足上がり、箱に入れる前にせっかくなので比較してみます。

ともに62mm程度の、ごく普通サイズの両者。
並べてみると、だいぶ違って見えます。
(同じに見えるという方がいたら、ゴメンナサイ!)
このレベルでは、まさに体の各部位のバランス、いわばプロポーションが核心なわけです。
Propotion does matter.

腹部の大きさは同等ながらも、
左のほうが、ウエスト(胸部)が締まっていて、
大アゴが弧を描くように緩やかに発達している。

これは、まちがいなく、この種における「美形」。

メリハリが効いている左は、いわば、「ぼんきゅぼん」。
右は、さしずめ、「樽」、
とでも評しておきましょうか(笑)


Special thanks to Mr.T @vietnaminsectsヽ(´▽`)ノ

by Ginettino | 2014-08-18 02:47 | 標本考察 | Comments(0)

れんの博物学ライフの覚書スペース“オペルカ”. 主としてミヤマクワガタ Lucanus [Coleoptera, Lucanidae]に関することをあれこれつづってゆきます。「ミヤマは数見なきゃ語れない」


by れん
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