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秋味

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紋黄蝶Colias erate
紫詰草Trifolium pratenseとともに、秋空に良く似合いますねぇ。綺麗だ。。。

by Ginettino | 2014-09-14 00:10 | 日々戯言 | Comments(0)

取り残し!

先週末、ベランダに放置していた割り出し後のマットの片づけをしました。大型の衣装ケースにまとめてカブトマットにして再利用ぞっ!と意気込むも、、、カブトもいないし~とても生産的とは言えない作業であるのは明白。でも、ベランダをキレイに片付けねばならないため、かったるいな~と固まりを崩し、均していました。

そしたら!

、、、、、あら、、、、あら、、、、エエエェェ━(・д・`*)))━ッ!!!


そう、

前回の割り出し時、
自分に見過ごされ、放っておかれてしまった子達。

総勢・・・初齢&2齢

こういうのって、こんなもんなのでしょうか。。。
材割りじゃないし、マットは初めての経験なので、意外にショックでしたΣ(T□T)


そんなサルベージした卵を入れたカップを確認すると、
一匹孵っていました!

たぶん、バルちゃん、だよね。

なにはともあれ~たくましく育って欲しい!
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by Ginettino | 2014-09-12 00:32 | 生体考察 | Comments(0)

Huang, H., et Chen, C.-C. 2013

Huang, H., et Chen, C.-C.
Stag Beetles of China II
Taiwan,
2013, 09


d0126520_244193.jpg 黄灝,陳常卿 著
 『中華鍬甲,弐』
 福爾摩沙生態有限公司, 台湾
 2013年
中国のクワガタ研究の2本目である本巻は、主としてDorcusを考察対象としたものだが、
pp.1- 34 (Pl.1- 10) には、Lucanusの考察が盛り込まれている。


ちなみに、前著の第一巻(2009)との間には、 以下のZootaxa論文がある。

***************************************
Huang. H., He. Y., & Shi. Z.,
"Description of two new species of Lucanus Scopoli (Coleoptera: Scarabaeoidea: Lucanidae) from southeastern Tibet, China"
 Zootaxa 2987: 56-64
 Magnolia Press
 2011

ここで、新たに以下の2種が記載された。

◆ Lucanus cheni sp. nov.
 チベットの秘境ヤルツァンポ大渓谷の西側に生息するフルキフェル
◆ Lucanus langi sp. nov.
 墨脱Motuoに産する真っ黒ピカピカ・個体ヴァリエーションが豊富な奴

***************************************


つまり、第一巻出版後に発覚した事実や新発見、その他もろもろの成果をフィードバックしたものが、第二巻冒頭の追加考察というわけである。



ここで改めて中国のLucanusがリスト化され、57種に整理された。
(うちEolucanusが7種)

シノニムの整理、
とりわけチベットミヤマLucanus tibetanusの扱い等に関しては、思うところがあるが、新知見に関して以下にメモしておこう。

<新種2種>
◆ Lucanus hewenjiae Huang sp. nov.  何氏深山
デューベイアヌスの基部湾曲を緩くして、顎先の開きを大きくしたような奴。
◆ Lucanus choui Huang & Chen sp. nov.  周氏深山
チェンミヤマでもない、ランミヤマを毛深くしたような奴。

<中国にて初記録>
〇 Lucanus fujitai
〇 Lucanus atratus
〇 Lucanus mearesii
〇 Lucanus nyshiwini bretschneideri

by Ginettino | 2014-09-09 00:51 | Refarence | Comments(0)

おれ流~標本作製 ⑤ 生展足

さて、今回は「生」展足について書いていきたいと思います。

生展足の難しさは、その、ふにゃふにゃした関節の扱い にあるといっていいでしょう。
すなわち、思い描く固定したいかたちに、なかなか定まらない!

では、はじめましょう。
〆た後、数日タッパーに密封し暗所に置いておいた個体を用います。
栃木のK氏よりお譲りいただいた、70UPのごんブトクン。フジ型強めの基本型です。
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まずは、針を鞘羽にさくっと刺します。

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そしたらば、腹部の足4本の根本を、例の短い虫ピンで固定します。
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すると、生個体なればこそあらわれる現象が。腹部が、鞘羽から下方へはみ出してくるのです。
生個体であればほとんどがこのようになるので、針を用い、鞘羽下にはみ出た腹部の「お肉」を押し込みます!
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腹部をおさめたら、順次針を打っていきます。ある程度固定できたらを用い、本体をプレート版から浮かないよう固定します。
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ココからが難しいところで、フセツの固定にはいります。
ふにゃふにゃのフセツほど、扱いにくいものはない!(lll´д`)フゥーー 
最低でも、フセツ1に対し、針「4本」は要りますね。
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また、〆た後すぐに展足しないのにはわけがあります。
【爪の開き】を待つのです。
〆たばかりの個体はたいてい、爪は閉じています。これが、死後数日経つと、筋肉の硬直が緩むと同時に乾燥して、開いてくるんです。展足する場合、自分はこの爪が開くのを確認したら着手するようにしています。

さて、次は腹部と胸部の隙間を確保するために、針(志賀針2号)を打ちます。2号以上では、隙間が大きすぎるかな~と感じていますが、それは各自の好みでいいのではないでしょうか。
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針をうったら、頭部を起こしにかかります。
ミヤマの場合、頭冠があるおかげで、首の可動範囲は水平より上を向きにくいので、この点では楽だと感じますね。
腹部と胸部の間が針2本に十分に接触し、中心線がずれないように顎先から固定してゆきます。
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そして、前足付け根⇒フセツ⇒触角というように、順に針をうってゆきます。
ココ”上半身”の固定では、もはや短い「虫ピン」の出番はありません。
志賀針を用います。


残るは、触角と口ひげの固定です。
ここに至ってはじめて、自分は長いパール針を用いて触角、および口ひげを、固定してゆきます。
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以上で、ひとまず完了です。
さて、乾燥後、いくら縮むかな!?щ(゜ロ゜щ)
by Ginettino | 2014-09-04 00:38 | 標本作製 | Comments(0)

おれ流~標本作製 ④ 針はずし

「おれ流~」と銘打ってはや何年、、、!?
だいぶ時が経ちましたし、そのあいだに自分のスタイルも変化しマンネリ化、
もとい、こなれてきたといいましょうか。

乾燥明けのミヤマ標本があるので、それを素材に、標本作製における終盤の作業、針をはずして展足を解く作業について書いてみようと思います。



現在は、以下のような「書類入れ」を、標本乾燥用に用いてます。
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根拠はないんですが、密封された容器よりも、ちょいと通気性があるほうが乾きが早い気がするので、この箱を愛用してます。カラーバリエーションが豊富にあるので、種ごと、ロットごとに使い分けができるのもポイント!

で、中身は以下のような感じにしています。
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乾燥剤を、空いているスペースには上向きに、標本の上には下向きに設置。(夏場は乾燥剤の値が高いので、冬場に買いだめしておく!) もちろん、防虫剤も同時に投入しておく。
うっかり飛ばしてしまった口ひげなどのパーツは、ペットボトルの蓋に入れます。
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あ、コクワがいますね(笑)50スカスカにしてはやけに太い個体だったのでキープでした。
展足して2週間ほどでしょうか。〆た個体の生展足でも、ミヤマならば大概乾くかな~と思います。
(〆た個体の生展足はなかなか難しいので項を改めて書く予定)
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展足のための針は、極小タッパーに収納して使用。
左は短い通称「虫ピン」、大概プロは使わないシロモノですが、自分は昔から使っているので、なぜかあるという。無くてもいいんですけど。
右は、志賀有頭針のミックス。太いのから2号くらいまでごちゃ混ぜです。

では、今回はこの個体を素材にみていきましょ~。
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このような針のポジションで、志賀針を抜くと、以下のようになります。あ、ミヤマは口ひげや触角の整形が難しいので、それらには志賀針より長い、パール針を使用します。そのほうが安全、かつ上手く整形が可能です。
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自分は足の付け根に「虫ピン」を打つ習慣が付いてしまっているのですね。前にも書きましたが、針の「長短」が自分には重要なようです。
また、昨今は、羽開き防止も兼ねて、胴体の浮き防止に、糸を胴に回してプレート板に押さえつけるようにします。
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針をはずしたら、次の作業。おそらく、ほとんどなされない作業かと思いますが、、、
ブラッシング!
前                        後
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どうでしょうか、左右の歴然とした変化っぷり。
ミヤマの「微毛」は、標本の美しさのひとつの指標といっても過言ではありません。
その手入れを、「ぜひともすべき」というのが私の意見です。
使用するのは、
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デンターシステマ。 
標本のヨゴレやゴミの除去方法に、筆で払ったり、木工用ボンドを用いるなどありますが、ミヤマに関して言えば、これがベストだと思っています。いや~日本の歯ブラシはスバラシイ!
もちろん「ちから加減」というものはあると思いますが、微毛がごっそり抜けるなどという心配はほとんどありません。

鞘羽の縁のみならず、胸部、頭冠、顎の付け根も要チェックです。
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顎の付け根も微毛が目立つ場所ですが、口元という場所柄、ちょいとした汚れが多々ある部位でもありますので、ちょちょいとブラッシング。
右側では、汚れは消えていますね。

以上のようにして、綺麗なミヤマの標本が仕上がりました。
その勇姿、末永く、美しく、保ってあげたいものです★
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by Ginettino | 2014-09-03 01:18 | 標本作製 | Comments(0)

れんの博物学ライフの覚書スペース“オペルカ”. 主としてミヤマクワガタ Lucanus [Coleoptera, Lucanidae]に関することをあれこれつづってゆきます。「ミヤマは数見なきゃ語れない」


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